ランドローバー『ディフェンダー』などリコール…オイルフィルター破損の恐れ、最悪火災も
ランドローバーが、人気SUVである『ディフェンダー』を含む複数のモデルに対しリコールを発表しました。リコールの原因は、オイルフィルターの破損によりエンジンオイルが漏れ出す恐れがあるというものです。最悪の場合、オイルが漏れた状態で高温の部品に触れると、火災が発生する可能性もあるため、メーカーは直ちに点検および修理を行うようオーナーに呼びかけています。
リコール対象車両
今回のリコールは、ランドローバーの主力モデル『ディフェンダー』をはじめ、『レンジローバー』、『ディスカバリー』など、複数のSUVモデルが対象となっています。特に、2020年から2023年に製造された一部の車両が影響を受けており、リコール対象台数は国内外で数万台に及ぶと見られています。
問題の詳細
問題の原因は、オイルフィルターの一部が不適切に製造されており、使用中にフィルターが破損する可能性があるというものです。フィルターが破損すると、エンジン内部からオイルが漏れ出し、車両の動作に支障をきたすほか、漏れたオイルが排気系統やその他の高温部品に接触すると、発煙や火災のリスクが高まります。
この問題に関する最初の報告は、数件のエンジントラブルや異常なオイル消費のケースから始まり、メーカー側が調査を進めた結果、オイルフィルターの設計上の問題が浮上しました。
火災のリスクと安全性への懸念
最も深刻なリスクは、エンジンオイルが漏れて高温部品に触れた場合に発生する可能性のある火災です。幸いにも、現在までに実際に火災が発生した事例は報告されていませんが、安全のため、ランドローバーは迅速な対応を求めています。ドライバーにとっては、エンジンルームから異臭や異常な音が聞こえる、あるいは警告灯が点灯した場合、すぐに運転を中止し、ディーラーに連絡することが推奨されています。
リコール対応と修理方法
ランドローバーは、該当車両のオーナーに対して正式な通知を行い、無償での点検および修理を提供する予定です。修理内容は、問題のオイルフィルターを最新の設計に交換し、必要に応じて関連する部品も点検・修理するものです。修理はランドローバーの正規ディーラーで行われ、所要時間は通常数時間以内で完了します。
まとめ
ランドローバー『ディフェンダー』などに対する今回のリコールは、エンジンオイルフィルターの破損によるオイル漏れが原因であり、最悪の場合火災のリスクがある深刻な問題です。メーカーは迅速な対応を呼びかけており、該当車両を所有しているオーナーは速やかに点検と修理を行うことが推奨されます。安全性を確保するため、問題の兆候が見られた場合は、即座に運転を中止し、プロフェッショナルな対応を受けることが重要です。