「信号待ちのタイミングで…」これは交通規則違反? 知らなかった編
日常の運転中、何気ない行動が実は交通規則違反になるケースがあります。特に、信号待ちの際に気づかずに行ってしまう行動の中には、違反とみなされるものがあり、罰金や減点の対象になることも。今回は、運転手が「知らなかった」と驚く、信号待ちに関連する違反行為について解説します。
1. 信号待ちでのスマートフォン操作
「信号待ちの間に少しだけスマホをチェックするぐらいなら大丈夫」と思っていませんか? 実は、たとえ停止中でもスマートフォンを手に持って操作する行為は「ながら運転」として違反になります。道路交通法では、信号待ちの停車中でも、エンジンがかかっている状態でスマホを操作することは禁止されています。
違反内容:運転中の携帯電話使用
罰則:6,000円の罰金(普通車の場合)、違反点数3点
信号待ちでも、エンジンを止めていない限りは「運転中」とみなされるため、注意が必要です。
2. 交差点での歩行者に対する横断妨害
信号待ちで青信号になった瞬間、歩行者がまだ渡り始めていないと思って、早めに進み出すことはありませんか? しかし、交差点での歩行者の横断妨害は重大な違反です。たとえ信号が青になったとしても、歩行者が渡ろうとしている場合、車は必ず一時停止しなければなりません。
違反内容:横断歩行者妨害
罰則:9,000円の罰金(普通車の場合)、違反点数2点
歩行者の安全を最優先に、たとえ信号が青になっても無理な進行は避けましょう。
3. 停止線オーバー
信号待ちの際、急ブレーキやタイミングを誤って、停止線を越えて停止してしまうこともよくあります。しかし、これは意外と見落とされがちな違反です。停止線を超えて信号待ちをすると、他の車や歩行者の通行を妨げる可能性があり、交通規則に反します。
違反内容:停止線超過
罰則:7,000円の罰金(普通車の場合)、違反点数1点
停止線の手前で確実に止まるよう、運転中は速度調整に気を配ることが大切です。
4. 発進時の急加速
信号が青に変わった瞬間に急加速して発進する行為も、意外と知られていない違反です。周囲の車や歩行者に驚きを与えるだけでなく、事故につながる危険性があります。特に、急発進によりスリップ事故が起こる可能性もあり、道路交通法では危険運転として扱われることも。
違反内容:急発進の危険運転
罰則:5,000円~10,000円の罰金(普通車の場合)
安全な発進を心掛け、無理な加速は控えましょう。
5. 信号待ち中のエンジン停止と再始動
信号待ち中にエンジンを停止して燃費を節約する「エコ運転」を実践するドライバーも増えています。しかし、エンジンの再始動時に他の車や歩行者の妨げとなる場合には違反になる可能性もあります。特に、再始動に時間がかかることで後続車に迷惑をかけたり、危険な状況を招くことがあります。エンジンを止める際は、周囲の交通状況をよく確認し、スムーズな再始動が可能かを見極めることが大切です。
まとめ
信号待ちの間に「少しぐらいなら大丈夫」と思ってしまいがちな行動が、実は交通違反にあたることが少なくありません。スマートフォンの操作、停止線を超えた停車、急加速など、普段の運転で気をつけたい点が多く存在します。安全運転を心掛け、思わぬ違反で罰金や減点を受けないようにしましょう。
